20世紀 移民のアメリカとJ・B・チトーのユーゴスラヴィアを代表する著名な作家、改革者、そしてスポークスマンでもあるルイス・アダミックは、1930年代初頭からその死の1951年まで、文化的、政治的に重要な人物でした。1969年末から70年代にかけて、アダミックは、アメリカにおいて、エスニック・リバイバルの主要な先駆者として、また、ユーゴスラヴィアにおいては、新連邦共和国を代表する海外からの強力な唱道者として、熱烈な歓迎を受けました。そして、歿後30周年を記念して、米国とユーゴ両国で国際会議・シンポジウムが開かれ、また、ユーゴ崩壊後も、生誕百周年を記念して、祖国スロヴェニアで歴史・文化面において貢献した重要な人物として高い評価を受け、それによって「記念切手」となり、さらに新しい発見、研究が続けられています。
Sunday, February 25, 2007
Best Ethnic Literature by Louis damic
Lucas, king of The Balucas by Louis Adamic
(Los Angeles: Arthur Whipple,1935.Limited to 350 copies. Wood Engravings by Elizabeth Whipple The front inside fold of a dust wrapper for the book described Adamic' s work as "The story of a Curious Monarch" and gave the price of the volume as $1.00.)
Publication & Translation:
1 Phlipine Interlude (March,1930) Plain Talk
2 Kral Lukas (1931-32) by Translation: Grisa Koritnik Modra ptica
3 Philippinsches Zwischenspiel (June,1932) by Trans: L.Mattersburger Der Wiener
4 Lucas, King of the Balucas (March,1935) Arthur Whipple
5 Lucas, Kral Balukov (1986) Trans:Tine Kurent, illustrated by Marijan Amalietti
6 『バルーカス族の王、ルーカス』訳 田原正三 Trans:Shouzou Tahara,Preface:Dr.Tine Kurent, Introduction: Dr.Henry A christian.
THE SHIP I TRAVELED ON WAS STOPPING A FEW hours in Manila.
I radioed Weber, and he met me at the dock.
"To meet you here today," he said, grinning, "it's been necessary for me let a kingdom starve."
I said I didn't understand.
He smiled again. "I'll take you to a quiet place where we can talk.
-- Lucas, king of The Balucas
Preface
Half a century ago, Louis Adamic, an American writer of Slovenian origin, published his story about King Lucas. After Adamic's demobilization at the end of the First World War--he was an American soldier--he "wandered over the world -- the whole of America, Mexico -- Hawaii, the Philippines, and the Far East … looking for himself," -- as he later informed his sister Toncka back home in Slovenia. It was at that time the Conradesque story about the black natives and the white newcomers was written, but beneath the exotic aura of Pacific Islands there can be felt ideas that could have been written by "Tomlinson, McFee, W.H. Hudson, Cabell, Mencken." So they are listed by Adamic himself as the favorite writers of his friend. In Weber, his "alter ego", Adamic painted his own psychological and physical portrait.
The story about King Lucas can be read on various levels and is still timely, because the relations between the hungry South and the rich North are becoming more strained every day. The insufficiency and futility of the charity offered by the Developed Nations to the lagging Third World is more and more evident.
Tine Kurent in Slovene translation Louis Adamic, "Lucas. Lralj Balukov" (Ljubljana: Presernova druzba,1986), p.16.and illusrated by Marijan Amalietti.
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… Certainly the role of the United States in 1930 in the Philippines is implicit in the story. … Yet what threatens Lucas as much as colonial neglect is not the white man but the localized trials of age, ignorance, famine, hypocrisy, politics, other Negrito tribes, and a bias perhaps initiated by troops who are as black as he. …. In 1931, Adamic met the black scholar Abram Lincoln Harris. Co-author with Sterling Spero of Black Worker; The Negro and the Labor Movement, Harris later wrote The Negro as Capitalist (1937) and taught economics at Howard University in Washington, D. C. For the little book version of the Lucas story in 1935, Adamic decided the dedication page should read 'To Abram Harris'(p.[3]).
Henry A. Christian (Rutgers University) NOTE ON THE LITTLE GUGU FROG : AN AFTERWORD TO LOUIS ADAMIC'S LUCAS, KING OF THEBALUCAS
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『バルーカス族の王 ルーカス』 本邦初訳 ebook
《ある不思議な王国の物語》
著者 ルイス・アダミック
翻訳 田原正三
「献呈」エイブラム・リンカン・ハリス氏に捧げる――著者
「序文」ティネ・クレント(リュブリャーナ大学/スロヴェニア語版訳者)
「本文」バルーカス族の王 ルーカス
「解説」ヘンリーA・クリスチャン(ラトガーズ大学)
序文
半世紀前、スロヴェニア共和国生まれのアメリカ作家、ルイス・アダミックは、ルーカス王についての物語を著しました。第一次大戦後、彼は--アメリカ兵でした--復員と同時に、「......を求めて、アメリカ全土をはじめ、メキシコ......ハワイ、フィリピン、そして極東......全世界を放浪した」と、後にスロヴェニアに帰郷した折に妹のトンチカに語っていました。黒人の先住民族と白人の新来者についてのこのコンラッド風の物語が書かれたのは、ちょうどその頃でしたが、しかし南太平洋諸島のエキゾティックな雰囲気の下で、あたかも「トムリンソン、マクフィ、...ハドソン、カベル、メンケンなどの作家によって書かれているような感じをうけます。そういうわけで、彼自身友人の大好きな作家として彼らの名前を挙げているのでしょう。自分の分身であるウェーバーの中に、アダミックは心理的、肉体的な自画像を描いています。
ルーカス王についての物語は、さまざまなレベルの読みが可能ですし、いまだにタイムリーです。なぜなら、飢えたる南部と豊かな北部の関係は、日ごとに緊張感を増しているからです。発展の遅れた第三世界に対して与えられる援助の不足と無駄は、いっそう明らかになっています。
*ティネ・クレント氏はスロヴェニア語版『バルーカスの王 ルーカス』Lucas,Kralj Balukov (Ljubljana:Presernovadruzba,1986)の翻訳者。カルデリ大学教授、国際的な建築家であり、ルイス・アダミックの甥でもある。詳しくは F.Hodgson's Whois Who in Science in Europe.
【或る不思議な王国の物語】
艦は、数時間、マニラに停泊した。私は友人のウェーバーに連絡をとると、
彼は待ち受けていたかのように埠頭にやって来て、
「お前にこうして会いにやってきたのはな......」
と、ウェーバーはにやりと笑って、
「或る王国を餓えさせる必要があるからなんだ」と云った。
いったい何の話だね?
「まあ、どこか話のできるところへでも--」
と促した。
《内容》
アメリカ占領下におけるフィリピン先住民族の苦悩を象徴的に浮き彫りにする。作者の思想と鋭い感性とストリーテラーとしての魅力が凝縮されたエスニック文学の傑作。
1930年にニューヨークの「プレイン・トーク」誌に『フィリピン・インタルード』という題で掲載される。その後スロヴェニアの「モドラ・プティツァ」誌にグリシャ・コリトニク訳で掲載され、さらにL・マターズーバーガーによってドイツ語に翻訳出版される。そして1935年3月、最初のものに50箇所近い省略、修正、加筆して『バルーカス族の王ルーカス』の新しいタイトルで、ロサンゼルスのホイップル社から定価一ドル、限定350部の豪華版で発売された。アメリカ黒人の経済学者ハワード大のエイブラム・リンカン・ハリス氏に献呈される。
原書 Lucas,King of the Balucas, by Louis Adamic
Los Angeles:Arthur Whipple,1935.Limited to 350 copies.
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Monday, February 12, 2007
The Epic of Kossovo - コソヴォの叙事詩 翻訳
Translation: Shouzou Tahara
コソヴォの叙事詩
Ⅰ
ベオグラードへ向けて南セルビアを立ち去る直前、私たちはこの国で歴史的、文化的に最も重要な場所、スコピエから車で数時間のコソヴォ平原を訪ねた。平原とはいえ、そこは周囲に高峰が連なり、海抜三〇〇メートルの広大な盆地上の高原であった。ところどころ古びた町や村が点在し、私たちが訪れた一月下旬はどこもかしこも冬枯れでうら寂れた風情のなかに沈んでいたが、春から夏にかけて野原にケシの花が咲き乱れ、鮮やかな色彩に染まると聞いた。
ユーゴスラヴィアを理解するには、まずコソヴォを知らなければならない。五五〇年前、そこで何が起きたのか、それが人びとにどのような影響を及ぼしたのか知らなければならないのだ。歴史的にコソヴォは、いま在るユーゴスラヴィアにとって重要であるばかりか、世界の多くの国々にとっても重要である。もし、コソヴォからセルビア人や他のユーゴスラヴィア人たちの発信される不思議な霊感がなかったとしたら、一九一四年のサライェヴォの暗殺も、その後に続く世界大戦もなかったにちがいない。
一二世紀から一四世紀にかけてのセルビアは、ヨーロッパでも最も文明化された進歩的な国だった。その文化は、スラブ人固有の心の文化とギリシャ正教とビザンチン芸術から借用した文化とが豊かに混合し美しい燦〔きらめき〕を放っていた。
もちろん、ビザンチン芸術は当時、すでに衰退していたが、セルピアの芸術家たちはいち早くその良き核心を学びとり、彼らのみずみずしい感性と活力の研磨を通して、見事、スラブ人のなかに適応させ、新しく蘇生させたのである。だからこそ今日、多くの国の人びとが六〇〇年から八〇〇年前に建てられた教会や修道院にやってくるのである。それらの建築術や所蔵されているフラスコ画――トルコ軍による破壊を受けず無傷のまま残っているものが多少はある――は当時のセルビア人の持つきわめて高い美的センスと技術力の所産であり、驚嘆せずにはいられない。ジョットーがイタリアに登場する一〇〇〇年あまり前、セルビアの画家たちはすでに遠近法を用いて人物を微妙にかつ複雑に表現し得ていたということは疑いのない事実である。その証拠に、今日、中世セルビアの絵画や建築の調査にやってくるヨーロッパの研究者や考古学者たちによって、それらがルネッサンス初期の絵画や彫刻の直接の先駈けをなしている、との一般的見解が発表されているのだ。ある説は、旧セルビアの修道院やフレスコ画はドゥヴロヴニクを経由してイタリア・ルネッサンス初期の芸術家や建築家に影響を与えたと述べ、その裏づけとして、一五世紀のドゥブロヴニクは南セルビアを含む中央バルカンと定期的な交流を続けていたと述べている。もしそうだとすれば、一四世紀のセルビアの芸術家たちは、ヨーロッパにおいて最も進んだ芸術的境地に立っていたことになる。そして、彼らの作品は、今日見てもけっして古くはなく、なかには現代的感性に十分適応するものもある。
当時のセルビアは芸術と並んで、世界に誇れるドゥシャン法典を持っていた。これはステファン・ドゥシャン皇帝によって書かれたもので、内容からいってもユスティアヌス法典に勝るものだった。スコピエやヴェレス、テトヴォ、ブリズレンの工芸職人はその手から多くの生活必需品を生み出した。のちに彼らの多くは山岳地帯に避難してガリシュニクのような共同体を形成するに至るが……。土地から自然発生する文学的な芽生えもあったし、装飾や衣裳にも凝った技術が施され、人びとの文化的水準の高さを示していた。
しかし、栄光の時代は長くは続かなかった。ドゥシャンが一三五六年に死ぬと、その後、氏族間の内紛がはじまり、そのドサクサはトルコ軍につけ入る隙を与えた。侵略軍との戦いがはじまり、セルビア軍はよく戦って敵の進撃を喰い止めたが、膨大な数の味方兵士を失うことにもなり、受けた打撃は大きかった。
そして、一三八九年、天下分け目のコソヴォ原での大合戦の火ぶたが切って落とされるのである。セルビア軍は残った全兵士をコソヴォに投入し、それに全南スラブ民族が大同団結して支援体制は敷かれた。ボスニア、ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、ダルマチアは分遣隊を送ってよこし、スロヴェニアからの義勇兵も加わった。さらにイタリア、ドイツ、フランス、アルバニアからもキリスト教徒の傭兵がやってきた。だが、それをもってしても総勢力はトルコ軍のほうが勝っていた。スルタン・ムラト(またはアムラス)率いる敵兵は三〇万、迎えるセルビアのラザール公率いる兵力はせいぜい一〇万、戦う前からして勝敗はきまっていた。加えて味方の指揮官から裏切り者が出たとあっては、勝ち目はなかった。コソヴォ平原一帯はセルビア同盟軍へ兵士たちの血に染まった。トルコ軍による殺戮は一三日間続いたという。ラザール公は捕らえられ首をはねられた。セルビアの貴族たちは一掃させられた。こうして、セルビア軍およびその同盟軍は全滅したのである。その後、ラザール公の婿養子で、数少ない生き残りの一人、ミロッシュ・オビリッチが白昼堂々敵陣に切り込み、テントのなかのスルタンを殺害するという快挙もあったが、大勢に変わりなく、セルビアはもちろん、モンテネグロを除いてボスニア、ヘルツェゴヴィナの全セルビア国家はオスマン・トルコ帝国の手に落ちたのだった。
Ⅱ
コソヴォ原の戦いは、セルビア人の創造する力のうえに計り知れない恐怖の印象を刻み込んだ。戦いが終わって一〇年間、セルビアは惨澹たる政治状況下に叩き込まれた。民衆は苦しみと屈辱に心を引き裂かれながらも、戦いを思い起こし、思慮に富み、雄々しくも物悲しい物語や詩歌「ピイエスメ」を創りはじめた。それらは一世紀にわたって語り語られ、創り再編されながらついには力強くかつペーソスに溢れた一群の伝説にと昇華されていったのである。その作品群は、叙事詩的に人物を扱った「ラザール公」、スルタンを殺害した「ミロシュ」、雄者ガネロンのような人物を扱った「ヴーク・ブランコヴィッチ」、やさしく美しい「コソヴォの生娘」、最も有名な「クラリェヴィッチ・マルコ」、戦いで九人の息子を失い悲しみに耐える超人的な女性を扱った「セルビアの母」などである。
こうした物語や詩歌は、いまのユーゴスラヴィア全域にひろまり、グレースと呼ばれる一弦楽器の伴奏に合わせて地方の文盲の農民たちによって語られ歌い継がれてきた。それらは、その後もうち続く異民族支配に対する全スラブ人たちの自由と独立を求める心の支柱にいつしかなっていったのである。
なかでも最も感動的で、民衆に好まれて歌い継がれてきたのは、中世セルビアの貴族、クラリェヴィッチ・マルコの偉業を称えて際限なく続く民謡だろう。マルコはそのなかでは、古代スペインやペルシャやロシアの伝説中の英雄と同じように、ロマンティックなヒーローである。ゲーテは彼を「セルビアのヘラクレス」と読んで大いに持ち上げている。実際のマルコという人物は、無節操な掠奪者であり、セルビア帝国崩壊の原因の一部をつくった不埒者であるが、この際、そんな実像は問題ではない。歌のなかの彼は、ガルガンチュア風大酒飲みとして登場し、闘士として人びとの人気を集め、イスラムに対する忠実な戦士として活躍し、コソヴォ原の戦いでは数少ない生き残りの英雄で……というふうに大叙事詩的人物に祭り上げられている。その後の彼は相変わらず酒を飲み、悪をやっつけ、弱者を助け、やさしい心根をぽろりと出して見せたりする。そして、こんもり繁る森に住む妖精、ヴィーラとともに、平和な世界を夢見ながら三〇〇歳まで生き延びる。その最後は各説まちまちだが、ほとんどはあのスロヴェニアのマトヤッチ王と同じような伝説中の救世主として生き続けている。
物語や詩歌「ピイエスメ」のほとんどは、セルビアの衰退と崩壊を題材にしたものが多いが、恐るべき迫力を持っているといっていい。原文で読んだり、もっといいのは人びとが吟唱しているのを聞くとき、それらを創った民族の途方もない精神力とリアリズムに圧倒され驚嘆させられる。それらは語り継ぎ歌い継がれていくにしたがって、民族の持つ新しい創造性の滋養や詩的な霊感が次々と注ぎ込まれ、より純化し、より美化したものにと変遷を遂げてきた歴史であり、バルカン・スラブ民族の膨大な智慧の宝庫となり、生き生きとしたイメージで表現されるバルカンの究極の道徳律といってもいいものだ。もし、セルビア人がこうした物語や詩歌をつくらなかったならば、トルコのくびきの下で死に瀕したであろうし、その後のヴェネツィアやオーストリア・ハンガリー治下の全ユーゴスラヴィア人にとっても同じ死が待っていたにちがいない。オスマン・トルコによるいかなる迫害や大虐殺があろうとも、ヴェネツィアやオーストリア・ハンガリーによる自由と主権の剥奪があろうとも、人びとは物語や詩歌に託して自らの心、民族の心を保持し続けることができた。一九世紀初頭のセルビア北部に起こった政治的自治権獲得と解放を求める運動に人びとが雪崩を打ったのはその賜物であり、一九一二年と一三年のバルカン戦争、一四年のサライェヴォ事件、世界大戦の勃発、オーストリアの解体、大ユーゴスラヴィア国家の成立へと急転直下導いた精神的支柱ともなったのである。
セルビア人は、ホーマーばりの悲劇と叙事詩を歌いながら、たくましい感性と〝征服されざる魂〟を育んできた。敗北と隷属をついには勝利と解放の約束に変えたのだ。こう述べると、どこかユダヤ人的であるが、もっとタフで男らしく、もっと土臭い感じが漂っている。悲劇を歌っても、じめじめした涙は一切見られない。幼い息子がトルコ軍に駆り出されても、愛しい娘がパシャの欲望の餌食にされても、両親は古い民謡を歌って新しい子どもをもうけるのである。
一九世紀に、セルビアの文学者、ヴーク・ステファノヴィッチ・カラジッチは、それらの物語や伝説を収集し文字に書き留めた。ゲーテはそれを読み、こう言明した。「これらがもう少し早く一般に知られていたなら、ヨーロッパを驚嘆させたであろう。ここには現代人には見られない、澄みきった天性の詩心が漲っている」と。
Ⅲ
セルビアが自力で領土を解放し、トルコやオーストリア帝国の魔手も過去のものとなり、ユーゴスラヴィアが現実のものとなったいまでは、コソヴォの叙事詩は、バルカン諸国にとっても、あるいはひろくヨーロッパにおいても、大方その政治的役割を果たし終えたといえるだろう。むしろ、政治的役割をいまでも依然として強調し続けるのは危険である。なぜなら、叙事詩全体を通して、人びとが生まれ育った土地への熱狂的な愛着を扱った節が多く、ちょっと排他的なところも感じられるからだ。無知で狭隘な愛国心は、自己の利益のためだけに動く扇動的な政治屋に喰い物にされ、ふたたび血塗られた犠牲のなかに導かれないとも限らない。
それらの叙事詩の傑作が、今後よりいっそうの輝きをもって光を放つ分野は、セルビア人を含めた南スラブ人の、さらにいえば、ユーゴスラヴィア人の民族性とその背景を知る一つの重要な手がかりになる、その鍵の部分においてではないかと私には思える。
詩歌「ピイエスメ」には、中世セルビアの風習や衣服や食べ物について、あるいは人びとの淡々とした日常を綴る叙述がたくさんあるし、世界中どこへ行っても通用するだろう、女心をうたった面白い作品もある。
次に紹介するのは、一人の少女が顔を洗いながら水面に映る自分の姿に話しかけている歌からの引用である。
ねえ、あたしの美しい白い顔さん もし、あなた
が年老いた男の人に捧げられるようなことになれ
ば あたしはみどりの森へ行き たくさんのよも
ぎをかき集め 苦汁をたっぷり搾りとり それで
あなたを洗ってあげる ねえ、あたしの美しい白
い顔さん あなたへの口づけは苦くてってできな
いはずよ でも、あなたが若い男の人に捧げられ
れば ねえ、あたしの美しい白い顔さん あたし
は明るい花園に入って 薔薇という薔薇をぜーん
ぶ摘みとって それで夜も昼もあなたを洗ってあ
げる あなたの愛しい口づけは その方にやさし
く染みこんで 幸せな気分になれるでしょう!
セルビア人がつくってきた詩歌には、彼らの民族の特徴がいっぱい詰め込まれている。家族崇拝、血縁の大切さ、そのための自己犠牲、不謹慎な行為と高潔な心との矛盾なき同居、権力的野心に導かれた策略と極端な搾取があるかと思うと、弱者に対する類なき愛と慈悲心があり、無原則の日和見主義かと思うと、敵に向かっては英雄的な非業の死をいとわない。統一へ向かう衝動と無秩序へ向かう衝動の混然体……。コソヴォの叙事詩は、セルビア人、ユーゴスラヴィア人の性格の肯定と否定の両面を隠すことなく晒け出す、あまりに人間的な一民族集団の悲歌なのである。
☆バルカン半島の激動を鋭く予告した傑作!!
☆ヨーロッパの火薬庫ユーゴスラヴィアのすべて!!
☆全米ベストセラー作品!!
(既刊 日本図書館協会選定図書&全国学校図書館選定図書 PMC社1990年)
[改訂新版]
『わが祖国ユーゴスラヴィアの人々』
The Native's Return 1934 Louis Adamic
翻訳 田原正三
アダミック作品集電子書籍「理想の書店」から読むことができます
旧ユーゴ便り-セルビア在住者で通訳・取材コーディネーターの大塚真彦がルポする現在のバルカン半島、コソヴォ問題を理解できる最もホットなサイトです
The Epic of Kossovo - コソヴォの叙事詩 翻訳
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An Immigrant America(1) by Louis Adamic
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Sunday, February 11, 2007
G ブッシュとイラン攻撃、戦争リサイクルビジネス
「自由の女神像が消える?!」
ジョージ・ブッシュとイラン攻撃と戦争リサイクルビジネス
ここ数年、イラク戦争の誤りを執拗に指摘しつづけたBBC国際放送の一貫したジャーナリズム姿勢は、全く見事なものである。結局、ブッシュ政権にその誤りを認めさせ、ブレア首相を退陣にまで追い込んでしまった。「われわれが世界の報道をリードしている」というジャーナリズムの自負をどことなく感じさせる。それは、ジャーナリズムにとって最も重要な「原則を曲げない」ということと「公(Public)」と「私(Private)」の境界を明確にさせるという資質が、アングロサクソンの民族性に自ずから備わっているからであろう。同じ島国である日本人にはなかなか真似のできないことである。
しかし最近、きな臭い動きが伝えられている。国際問題評論家 北沢洋子の「世界の底流」によれば、「ブッシュ大統領が、国連安保理の制裁決議をエスカレートさせて、米英単独でイラン攻撃を開始するのではないか、という推測記事が、このところ盛んに報じられている」というのである。それは、来る5月に首相の座を降りることになった「ブレアが首相のうちにこのようなEU諸国に不人気な戦争を開始するとしたら」「イラン攻撃の日程は4月になると報じている」と『アラブ・タイムズ』。」
これが現実のものになれば、世界はベトナム戦争以上に泥沼化することになる。
いうまでもなく戦争は環境破壊の最たるものである。
以下は数年前にホームページで書いたもの。
「世界における多様性の統一」 ルイス・アダミック
いわゆる「平和部隊*」の解放思想は第二次大戦中の移民作家ルイス・アダミックのの影響によるもので、ケネディ政権はルーズベルト時代から学んだ(故クリスチャン博士=ラトガーズ大学)と。今回のブッシュの取巻きネオコンらNeoconservatismの戦略もそうであるかもしれない。しかしこれは核以前のパワー・ポリティックスが有効に働いていた時代の話。米英そして日本も世界の現状認識にかなりのズレがあるのでは。もはや世界は「大艦巨砲主義」の時代ではないのである。マッチポンプ化した戦争リサイクルビジネスは、地球市民と世界平和に対する最大の冒涜である。
4/15日 /2003
Olbermann on Bush Iraq Escalation.
☆オススメサイト地球市民の部屋へようこそ社会で起こっている諸問題をグローバルな視野でとらえ,多様な価値観・人とのふれあいを通して自らの生活や行動を考え直し,多様なチャンネルを駆使して積極的に課題にかかわっていこうとする。そんな「地球市民」づくりを目指して行っている授業実践やアイデアを紹介するページです。
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Sunday, February 04, 2007
Dictatorship and Human Rights-独裁政権に抗議署名する全米の著名な作家・ジャーナリストら
『苦闘』 Struggle,1935.
スロヴェニア語版 エドヴァルド・カルデリ(旧ユーゴ副大統領)他
英語版 ルイス・アダミック(作家・ジャーナリスト・国際政治犯人権擁護委員会準委員)
日本語版 田原 正三
「ルイス・アダミックの『苦闘』について―或る「ラディカル」冊子の国際史」
以下の抗議文は、一九三三年十一月二四日、ニューヨーク市五番街七○、四一二号室、国際政治犯人権擁護委員会議長 ロジャー・N・ボールドウィンによって組織された米知識人特別委員会が、(本書ブックレットに含まれている資料に基づき)、ワシントン駐在ユーゴスラヴィア大使レオニド・ピタミッチ博士宛、送付したものである。
駐米ユーゴスラヴィア大使 レオニド・ピタミッチ博士 殿
拝啓
ここ数年、内外の新聞の特電は、ユーゴスラヴィアにおける政治犯が非人道的扱いを受けていると報じています。当委員会は、その報告に注目し、世界中の多くの機関個人が政治的主張と活動に対する迫害の調査に関心を示してきたように、これまでも一部の特別政治犯のために時折調停を行なってきました。
ごく最近私たちは、グッゲンハイム財団特別研究生として一年間の故国滞在から帰国したばかりの、私たちの準委員の一人でもあるユーゴスラヴィア生まれのアメリカ作家、ルイス・アダミック氏から、ドキュメンタリー資料を入手いたしました。アダミック氏の誠実さと正確さを備えた作家としての資格は、疑う余地もございません。私たちは、彼の以前の補強報告をもたらした題材の真実性を、納得いくまで立証したわけです。
これらの報告と、またアダミック氏の確かな情報を受けて、私たちは、今日のユーゴスラヴィア体制を特徴づけ、政治的迫害を行なっている全ての組織に対し、とりわけ現体制下で政治犯に加えられている信じがたい拷問に対し、貴下を通じて、貴下の政府に抗議を申し入れたいのです。これらの報告は、各地の州刑務所においてばかりでなく、ベルグラード、ザグレブ、リュブリャーナ、サライェヴォなど、その他の都市の刑務所においても正式に報告された拷問をも含んでおります。それらの拷問は、現政府の政策に反対するさまざまな集団にも及んでいます。例えば、クロアチアやスロヴェニア、ムスリム、マケドニアの国家主義者、社会主義者、農地改革者、共産主義者などがそうであります。
これらの報告は、数百はまだしも数千の政治犯が刑を執行される前に、殴打され拷問を加えられていることを、紛れもなく明らかにさせています。報告によれば、約百二十名の者が直接殺害されたか、あるいは拷問を受けて獄死したとされています。いわゆる尋問中に行われたこのような残虐極まるやり方は、政治犯の指の爪に針を突き刺し、脇の下に燃える石炭を挟ませ、足の裏を休まず鞭で叩きつけ、あるいは鋭利な器具を突き刺し、さらには性器に暴行を加えるなどの形で描かれています。このようなやり方が、罪に陥れようとして、自白を強要する目的で行なわれているがために、他の仲間から活発な反対運動が展開されています。
しかしここに描かれている尋問は、予備尋問中に限るものではありません。刑務所に入れられてからも続いています。抵抗文学を配布したり、反政府組織に属し軽犯罪に問われた者でさえ、組織的に殴打され、餓死しています。なかには病原菌に冒され、数ヶ月にわたり頭を鉄のベルトで固定されている者もいる、という信憑性のある報告も寄せられています。刑務所の環境があまりに非人間的なため、囚人たちの多くは暖房のない湿った牢の地べたに寝らざるを得ません。このような耐えがたい環境に対し、スレムスカ・ミトロビッツァ刑務所の二四八名の男女は、大規模なハンガーストライキを決行していると言われています。
政治犯の独房監禁と長期間の刑期は、私たちが抗議を向けたもう一つの理由でもあります。私たちに寄せられたある信頼すべき報告では、ベオグラード大学教授の著名な政治経済学者で、ユーゴ農民運動の指導者でもあるヨバノビッチ博士は、つい最近まで、数ヶ月間独房に監禁されていたといいます。いや、現在でも監禁されているといいます。さらにまた、現在重病を患っているクロアチア農民党の指導者V・マチェク博士が、死にいたるような非衛生的環境の下で投獄されている、との報告も受けています。
更に私たちは、特に知識人の囚人数十名が、マケドニアのマラリア多発地帯に追放され、そこでは昼夜数時間ごとに、地元の警察の許に出頭するように命じられている、という話も聞いております。
貴下の政府は、このような事態が文明世界の憤りをもたらす野蛮な行為であることに気付かねばなりません。政敵に対するように、残忍な行為に反対する一部のアメリカ世論に代わって、私たちは、貴下の政府の政策とやり方に抗議を申し入れたいのです。二千百名もの反対者が、このような非衛生的な環境に置かれている限り、貴下の政府に対する告発は永久に続くでしょう。
私たちは、自国の刑務所の環境が非難すべき事態であったり、他国と同様、政治犯に対する虐待が行なわれていることに気付いた場合は、即座に告発します。それにしても近年、私たちの許に届いたあらゆる報告のうちで、ユーゴからのものは極めて野蛮かつ残酷な類のものです。 敬具
国際政治犯人権委員会代表 ロジャー・N・ボードウィン
署名
ウィリアム・アレン・ホワイト 作家・「ガセット」誌(カンザス)エンプロリア編集・発行人/セオドア・ドライサー 小説家・詩人・劇作家ニューヨーク在/アーサー・フィールド・ヘイズ 作家・弁護士・ニューヨーク在/オズワルド・ガリソン・ヴィラード 編集者・作家・ニューヨーク在/メアリー・オースティン 作家・ニューメキシコ在/シャーウッド・アンダスン 小説家・詩人・ニューヨーク在/ジョン・ドス・パソス 小説家・劇作家・ニューヨーク在/ノーマン・トマス 作家・政治家・市民運動家・ニューヨーク在/ハリー・エルマー・バーンズ 歴史家・国際法学者・ニューヨーク在/W・E・ウッドワード 小説家・伝記作家・ニューヨーク在/バートン・ラスコー 作家・批評家・ニューヨーク在/アーネスト・ボイド 作家・批評家・編集者・ニューヨーク在/キリー・クライトン 作家・編集者・ニューヨーク在/エドマンド・ウィルソン 作家・編集者・ニューヨーク在/アプトン・シンクレア 小説家その他・ロサンゼルス在/ブルース・ブリベン 作家・編集者ニューヨーク在/ジョージ・ソウレ 作家・編集者・ニューヨーク在/ルイス・B・ボウディン 作家・歴史家・弁護士・ニューヨーク在/ベンジャミン・ストルバーグ 作家・批評家・ニューヨーク在/パクストン・ヒベン女史 作家・ユーゴスラヴィア故ペータル王の親友の寡婦/ジョン・ハインズ・ホームズ 牧師・国際法学者・市民運動家・ニューヨーク在/アースキン・コールドウェル 小説家・メイン州在/ホレース・グレゴリー 詩人・批評家・ニューヨーク在/グレース・ランプキン 小説家・ニューヨーク在/クリフトン・ファディマン 批評家・編集者・ニューヨーク在/リチャード・L・サイモン 出版人・ニューヨーク在/リンカン・シュルター 出版人・ニューヨーク在/エリオット・ホワイト 牧師・ニュージャージー在/レノール・G・マーシャル 編集者・ニューヨーク在/カールトン・バール 著述家・ニューヨーク在/ニュートン・アービン 批評家・教授・マサチューセッツ州ノザンプトン在/ジョージ・レイトン 作家・編集者・ニューヨーク在/ケアリー・マックウィリアムズ 作家・批評家・弁護士・ロサンゼルス在/V・F・カルバートン 作家・編集者・批評家・ニューヨーク在/アルフレッド・M・ビンガム 編集者・ニューヨーク在/ジェームズ・ウォルトン・ジョンソン作家・詩人・コネチカット在/マーガレット・リーズ ソーシャル・ワーカー・ニューヨーク在/ネメス・アンダースン 社会学者・コロンビア大学/ エドワード・J・アレン 経済学者・コロンビア大学/フローレンス・L・ボリッチ 図書館員・セツロウジュニア大学/ジョン・M・ブレスター 教授・セツロウジュニア大学/ポール・C・クリフォード 教授・セツロウジュニア大学/マチュー・N・チャペル教授・セツロウジュニア大学 (すべて委任済み)
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Thursday, February 01, 2007
Japanese American and Louis Adamic - 少数民族の人権擁護
1942年1月19日。L・アダミック夫妻、ルーズベルト大統領夫妻からホワイトハウスでの晩餐の招待を受け、チャーチル首相らと会談。そこで戦時下の人種的偏見の苦境に立たされていた日系アメリカ人、ユダヤ人その他少数民族の人権擁護を訴える。しかしその訴えもむなしく翌年、日系アメリカ人12万は強制収容所に送られることになる。今年はその博物館が完成する。 一方、祖国は「今、鉄ノ暴風ガ吹キ荒レ...」と、小国スロヴェニア(旧ユーゴ)在の弟から「緊急ノ援助ヲ求メル」電報が発信されるが、兄の元に届いたのはその半年後であった。しかしアダミックは全米の「南スラブ系米人統一委員会」、「スロヴェニア系米人国民会議」を自ら組織し、その代表議長として祖国の民族解放のたたかいに運命を共にしてゆく。
*上記の会談をまとめた『ホワイトハウスでの晩餐』の中で、バルカン戦争の責任に関しての箇所でチャーチル英首相に訴えられロンドン敗訴。これがアダミックにとって闘いの始まりとなった。
以上は何年か前にLouis Adamic in Japanに載せたものです。
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スロヴェニアの弟からアメリカの兄へ
第二次大戦中、ルイス・アダミックほど国外からユーゴスラヴィアに貢献した作家はいなかった。1942年8月20日に投函された手紙は、ユーゴスラヴィア、エジプト、ロンドンを経てアメリカの兄の許に届いたのはすでに鉄の暴風の過ぎ去った1943年1月19日であった。
In August 20, '42 A young man in Slovenia wrote a letter to his brother in the United States.The various notations on the back of the sheet indicate that it somehow got out of Yugoslavia to Egypt, thence to London, thence to America, wher it was delivered on June 19, '43. It reads:
For an endless time we have not had any word of you or your wife.Now and then on the radio we hear words spoken in America which stir hope but give no assurance.
Mother and all the brothers and sisters are still living today.Of our relatives many are already lost.
Suffering is extreme.The storm with metal hail rages on.Losses are enormous for our small nation. We ask for urgent help,or it will be too late.
All of us send you,your wife and all your friends in America our greetings.
……………My Native Land 1943 by Louis Adamic
Copyright c Shouzou Tahara http://immigrantebook.blogspot.com/
An Immigrant America(1) by Louis Adamic
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