Thursday, February 18, 2010

ルイス・アダミック年譜

















Louis Adamic in Slovenia (1898-1951)

作家・ジャーナリスト・社会改革者・米国の旧ユーゴスラヴィア スポークスマン…
地球規模で進展するボーダレス希求、多種多様な価値観の発見、世界の多様性の追求。1930~40年代に国際を舞台に活躍したスロヴェニア共和国(旧ユーゴ)出身の著名なアメリカ移民作家Lアダミックを通して時代を読む。民族、国境、時代を越えて心に響く人と作品集!


* * *

1898年、現在のスロヴェニア共和国に農家の長男として生まれる。14歳のとき「南スラブ人国家独立運動」の学生デモに参加し退学となり、アメリカに単身移住。ニューヨークの新聞社、陸軍、水先案内事務所など転々としたあと作家活動に入る。1931年出版の『ダイナマイト』で一躍脚光を浴びると、『ジャングルの中の笑い』『わが祖国ユーゴスラヴィアの人々』『私のアメリカ』『多くの国ぐにから』と、移民としての体験から世界を見つめた大作を次々と発表。アメリカエスニック文学の先駆をなすものとし、多民族共生あるいは文化多元主義を主要テーマに掲げたものとして、さらには戦後の世界を予告したものとして、今日、再評価の声が高い。1951年没。

生誕百年を記念して祖国スロヴェニアで切手となる。




アダミック年譜 (詳細はこちら)

1898年 元オーストリア・ハンガリー帝国(旧ユーゴ)、現在のスロヴェニア共和国に農家の長男として生まれる。
1912年 革命的な学生運動に参加、投獄され退学、あこがれのアメリカへ渡る。14歳、二度と正式の教育は受けなかった。 
1917年 スロヴェニア系新聞社で働き、幸運にも国際的な記事の翻訳に携わることができた。アメリカ陸軍に志願入隊。
1923年 名誉除隊。将来を約束された軍人の道だが作家を志す。 
1926年 スロヴェニアの代表作家の小説『イェルネイの正義』
を友人アプトン・シンクレアの紹介で翻訳出版。
1926年 『ロビンソン・ジェファーズ―ある詩人の肖像』出版。
1929年 住み慣れたカリフォルニアからニューヨークへ。
1931年 出世作『ダイナマイト』(アメリカ百年間の階級闘争史)出版。ユダヤ系アメリカ人二世と結婚。
1932年 移民の自伝的小説『ジャングルの中の笑い』でグッゲンハイムフェローシップを獲得し、研究生として一年間のユーゴスラヴィアの旅へ。
1934年 その旅が結実、『帰郷』(原題)がベストセラーとなる。ユーゴ独裁政権についての翻訳小説『苦闘』が国際的な反響を得る。国連人権委員会の準委員。米政府の海外情報報道局(FLIS)行政委員。
1935年 スロヴェニア三世を扱った小説『孫たち』出版。
1936年 ユーゴ全状況を扱った小説『人生のゆりかご』出版。
1937年 グァテマラへの旅。旅行記『アンティグアの館』。
1938年 『私のアメリカ1928-38年』大恐慌下のアメリカを10万マイル旅してまとめた記録を助成金を受けて出版。
1940年 『多くの国々から』が「世界の人種関係において1940年度の最も重要な本」としてジョン・アニスフィールド賞を受賞。「コモン・グラウンド」誌の初代編集長(1940-42)。
1941年 スロヴェニア系アメリカ人国民会議(SANS)名誉会長。「ヨーロッパ再建について」講演し、「欧州連邦」の必要性を提言。
1942年 評論『二つの道』で、ルーズベルト大統領夫妻により英国チャーチル首相とともにホワイトハウスの晩餐に招かれる。そこでユダヤ人や日系アメリカ人の人権擁護を訴える。ニューズレター刊行。
1943年 「南スラブ系アメリカ人統一委員会」代表。同委員会機関誌「ブルティン」編集長。『わが祖国』出版。第二次大戦下のユーゴ・パルチザン運動を支援。ユーゴスラヴ人民解放委員会から統一勲章を授与。
1945年 『多民族国家』出版。戦後ヨーロッパ再建に奔走。
1947年、『ホワイトハウスでの晩餐』出版。チャーチルにより文書誹謗の廉で訴えられる。
1947年 非米活動委員会の嫌疑を受ける。
1948年 大統領選に出馬したヘンリーA・ウォーレスの進歩党綱領委員会の委員に任命される。
1949年 ユーゴ、フランスに八カ月間滞在。1932年同様、ソ連にはビザがとれず入国(生涯)できなかった。
1950年 10年がかりで準備していた移民についての新しい本「ミカエルの教育」は脇に置き、緊急なユーゴとアメリカについての執筆に夜を徹してとりかかる。しかしその記録は両国でも出版できず遺作となった。
1951年、ニュージャージー州の牧場で死体で発見される。死因は不明。故人の意思により宗教に関係なく埋葬される。

*遺作『鷲とそのルーツ』は1952年出版。『激震の中のチェスゲーム』未出版。
*アダミック書籍。
*アダミック作品は祖国では大半が発禁。マッカーシズム下の晩年はアメリカでもほとんど自由に書けなかった。


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