1989年はベルリンの壁崩壊、米ソ冷戦終結、天安門事件、東欧の動乱、
ソ連崩壊...すさまじい変革の年だった。しかしそれは終わりの始まりに過ぎなかった!
2009年の日本もまた、世界的経済危機の中、アメリカ合衆国史上初めて誕生した黒人大統領バラク・オバマの変革の風により、政権交代の激震が政治の世界に起きている。まさに新規巻き直し(ニューディール)の「新」しい変革時代のスタートをきることになった。
以下に1989年、1990年に出版された私の重要な書籍を紹介します。
◎電子書籍(Ebook) ダウンロード版で読めます。
こちらから→ 「猫の本屋さん」 立ち読みも可!
●「日本人の顔をした若いアメリカ人」1989年
●「わが祖国ユーゴスラヴィアの人々」1990年
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【1989年(昭和64年、平成元年)】
「ベルリンの壁崩壊」「東欧革命」「冷戦終結」「ソビエト連邦崩壊」...
・ブッシュ米大統領とゴルバチョフソ連議長の会談がマルタ共同記者会見。
冷戦の時代の終結が宣言される。
・ハンガリーが社会主義を改めハンガリー共和国に。
・チェコスロヴァキアでビロード革命。共産党政権崩壊。
・ルーマニアのチャウシェスク独裁政権崩壊。
・平和賞 - ダライ・ラマ14世
・米サンフランシスコで大地震。
【国内の動き】
・昭和天皇崩御(死去)、元号が「平成」に改元、美空ひばり死去、リクルート事件、竹下登内閣総辞職、参議院議員選挙で与野党逆転、手塚治虫死去、松下幸之助死去、消費税スタート、バブル経済、テレビ朝日『サンデープロジェクト』『TVタックル』、TBS『筑紫哲也 NEWS23』が放送開始、日本労働組合総連合会(連合)発足、オウム真理教による坂本堤弁護士一家殺害事件発生。
【流行語・歌・映画】
エスニックブーム、ペレストロイカ、セクシャル・ハラスメント、オバタリアン、オタク、3K(汚い、きつい、危険)、山が動いた...川の流れのように(美空ひばり)...インディー・ジョーンズ最後の聖戦(米)
【文学】
吉本ばなな「TUGUMI」、村上春樹「ノルウェイの森」、盛田昭夫・石原慎太郎『「NO」と言える日本』井上靖『孔子』、ねじめ正一『高円寺純情商店街』...
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〔1990年〕
・東西ドイツが統一、イラク軍がクウェートに侵攻、
・ノーベル賞:[平和賞]ゴルバチョフ大統領(ソ連)
・南ア黒人運動始動者ネルソン・マンデラが28年ぶりに釈放。
・バブル経済崩壊、カラオケボックス、ボーダーレス
〔1991年〕
湾岸戦争勃発、バブル景気が終焉、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国のソ連からの独立、ソビエト連邦の崩壊。ユーゴスラヴィアより、スロヴェニア、クロアチアが独立を宣言。マケドニア共和国独立宣言。ユーゴスラビア紛争始まる。クロアチアとの紛争が泥沼化。
〔1992年〕
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争勃発。セルビア、クロアチア、
ムスリムの三勢力が入り乱れて悲惨な内戦となる。
ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国解体。
〔1993年〕
ヨーロッパで欧州連合(EU)が発足。
チェコスロヴァキアが連邦を解消。チェコとスロヴァキアに分離。6月21日 - 新党さきがけ結成 6月23日 - 新生党結成非自民・非共産連立政権である細川内閣が発足、55年体制の崩壊。
『日本人の顔をした若いアメリカ人』
ルイス・アダミック著 田原正三訳
・作品解説 ヘンリーA・クリスチャン(ラトガーズ大学)
・訳者あとがき
By Louis Adamic." YOUNG AMERICAN WITH A JAPANESE FACE"
(1)
アメリカ人として生まれ、アメリカ人として育ち、教育を受けた「ぼく」は、ある日突然、自分の体内に東洋の血が流れていることに気づかされた。英語を話すジャパニーズ、父の心が解せないアメリカ人の「ぼく」は、いったい何者なのか!? 引き裂かれた心と肉体をひきづった「ぼく」は、どこからも受容されず排除される存在、異端者(ストレンジャー)として、ただただ一九三〇年代の流れ行くアメリカを彷徨するばかりだった。
(2)
若いアメリカ日系二世の心の葛藤をあますところなく記録し、この巨大なアメリカ社会の中で共に生きる未来を発見しようとしたユーゴスラヴィア出身の移民作家、「三〇年代アメリカ文学界の旗手」のひとりでもあったルイス・アダミックによる本邦初訳の傑作。
・原書From Many Landsは、「現代世界の人種関係において1940年度の最も重要な本」としてアニスフィールド賞を受賞。
・1989年9月--「汎PAN-国家を超えて地球的視点で人と文化を考える」 (PMC社刊14号)に「特集アメリカ・エスニック小説」で掲載。
・1990年3月にPMC社より出版される。
・出版文化情報誌「CLIPPER」No123の表紙を飾る。
・日本図書館協会選定図書、全国学校図書館選定図書。
・その他書評など詳細はこちらから
●ブログ「日系二世 1940 改定新版 Best Nikkei Nisei Ebook in the World」
【改訂増補版 電子書籍Eook ダウンロードで読む】
『わが祖国ユーゴスラヴィアの人々』
ルイス・アダミック著 田原正三訳
・作品解説 ヘンリーA・クリスチャン(ラトガーズ大学)
・訳者あとがき
By Louis Adamic. "he Native's Return: An American
Immigrant Visits Yugoslavia and Discovers His Old Country"
○ アメリカ月間図書選書 (Book Of the Month Club Selection!)
○ 1930年代世界大恐慌下の全米ベストセラー作品!
○ バルカン半島の激動を鋭く予告した傑作!・1990年1月「汎PAN」(14号)「特集アメリカ・エスニック小説」として一部掲載。
・1990年10月にPMC社より出版される。
・スロヴェニア共和国文化・教育・科学協会その他推薦。
・旧駐日ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国大使館
情報・広報・文化担当一等書記官リファッ ト・ロンディッチ推薦。
・日本図書館協会選定図書、全国学校図書館選定図書。
・「翻訳の世界」1990年度出版された翻訳書425冊のうち「英米文学部門」12位にランクイン。推薦人 米文学者大橋健三郎氏、ジャーナリスト千本健一郎氏。
・日高八郎先生(東京大学名誉教授)推薦
・その他書評など詳細はこちらから
【改訂増補版 電子書籍Ebook ダウンロードで読む 】
*元朝日新聞文芸部長井康平さんにいろいろとご指導いただき感謝申し上げます。電子書籍Ebookの改訂増補版において修正いたしました。2010年出版予定の紙書籍も同様です。
(1)
一九三二年、「私」は妻とともに一九年ぶりに故郷スロヴェニアに帰った。アドリア海のブルー、やさしい春の風、旧き良きフォークロアの数々、なつかしい母の姿...。しかしその後、ダルマチア、ヘルツェゴヴィナ、ボスニア、モンテネグロ、南セルビア、セルビア、クロアチアと転々と旅して回るうち、私は次第に、この国が恐ろしい力によって支配され、人々を虐げていることに気づいた。そしてイタリアにムッソリーニが、ドイツにヒトラーが登場しつつあった!
(2)
一九三〇年代のバルカン半島の緊迫した政治・経済・社会・文化状況を、その歴史や人々の生活--衣食住・民話・叙事詩・闘いなど--を通してあますところなく描き、五〇年後の今日、ヨーロッパとバルカン諸国に起こっている「歴史的事件」の発生を鋭く予告した、すぐれたルポルタージュ文学の傑作。本邦初紹介のこの移民作家は「三〇年代アメリカ文学の旗手」のひとりであった。
芸術の力で人口国家「ユーゴスラヴィア」の建国に導いた
世界的な芸術家イヴァン・メシュトロビッチ。独裁政権に苦悩する。
欧州大戦直前、アダミックの勧めでアメリカへ亡命する。
世界的な芸術家イヴァン・メシュトロビッチ。独裁政権に苦悩する。
欧州大戦直前、アダミックの勧めでアメリカへ亡命する。
「ドクターヘラクレス」 アンドリア・スタンパー博士マラリアで荒廃した
国土を撲滅に奮闘する医師。たった一脚の椅子と机の事務所から
このような保健所を全国の村に600建設し多くの命を救った。
しかし独裁政権により 保健衛生局長の地位を解任され、
のちに国連から中国南京へ派遣される。
国土を撲滅に奮闘する医師。たった一脚の椅子と机の事務所から
このような保健所を全国の村に600建設し多くの命を救った。
しかし独裁政権により 保健衛生局長の地位を解任され、
のちに国連から中国南京へ派遣される。
アダミックが会見し民の惨状を訴えたユーゴスラヴィアの独裁者
アレクサンダル国王。アダミックは白鷲勲章を辞退。
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